調査・保護活動
調査活動
神奈川支部は野鳥の会の全国の支部の中でも調べる活動に力を入れている支部の一つです。
特に鳥類目録作りには15年以上継続的に取り組み、3集までを刊行しています。
目録は、会員の皆さんから寄せられた観察カードを整理編集して作っています(→p.14)。
また、特定の種類や地域の鳥についてくわしく調べられた方の発表の場として、研究年報「BINOS」を刊行しています。
BINOSは定期購読(各号1000円+送料)することも可能ですので、事務所あて申し込んでください。
その他の定期的な調査として1月15日のカモ類一斉調査、本部の研究センターの呼びかけているモニタリング調査などがあります。
また、時には県からの委託調査を引き受けることもあります。
このような調べる活動は多くの人手を必要とします。詳しく鳥を観察していきたいという希望をお持ちの方はぜひご連絡ください。
保護活動
神奈川支部では今までいろいろな自然保護問題に取り組んできました。
古くは城ケ島のウミウ渡来地の天然記念物指定、丹沢のシカ保護問題などに支部の活躍がありました。
最近では大磯町照ヶ崎のアオバト集団渡来地の天然記念物指定を実現しました。
現在も多くの懸案事項があり、また他団体から保護運動への協力要請を受けることもあります。
支部としては、野鳥の生息地として重要な地域の保全に関する場合、役員または支部会員でその問題に深く関われる人材がいる場合に、特に積極的な取り組みをするようにしています。
近年では、相模川、酒匂川、横浜市、横須賀市などのコアジサシ繁殖地の保護について行政の協力を得ながら取り組みを行っています。
各地のオオタカ生息地の保全についても、県や市に働きかけを行ってきました。
鳥獣保護区指定についての意見提出など、県の自然保護課とは日常的なつながりを持ち、緊密な情報交換を行っています。
また東京湾などでの油流出事故に対する備えとして、事故が起きた時の現地調査・被害にあった海鳥の救助・その搬送・救護などに協力して頂ける登録ボランティアを募集しています。
保護活動へのボランティアは、必要に応じてはばたきで募集しますので、積極的なお申し出をお待ちします。